第8回CSR構想インターゼミナール
- 日時:2018年10月13日(土) 於、 名称: 第8回CSR構想インターゼミナール
- 場所:中外製薬株式会社浮間事業所(東京都北区)
- 共通テーマ:「ヘルスケア産業におけるCSR活動の可能性と課題」
- 主催:第8回CSR構想インターゼミナール実行委員会
- 後援:日本経営倫理学会
- 特別協賛:中外製薬株式会社
- 参加:全国7大学7ゼミ
審査と表彰
研究発表
- 独創性
- 分析のち密さ
- 整合性
- 倫理的考察
- 発表上の工夫
- チームワーク
- ポスターの構成
- デザイン
- 分かりやすさ
- 質疑応答の状況
ポスターセッション
第1報告 関西大学社会安全学部 髙野一彦ゼミ
「企業の長期支援に関する一考察~東日本大震災のケース分析を受けて~」
ゼミ紹介
私たち関西大学社会安全高野ゼミでは、企業のコーポレートガバナンス、コンプライアンスやCSR経営、リスクマネジメント及び危機管理、情報法における企業の在るべき姿を高野先生から学び、それらの諸問題に対してどう対応するかゼミのメンバーで熟考し議論します。私たち学生にはない企業側の視点を学びながらも、学生としての意見と折り合いをつけながら考えることで、今までにはない考え方を得ることができると感じております。
また毎年恒例のBERC寄付講座の講義でご講演いただく企業についてゼミ内で分析を重ね、分析した企業の分析結果を発表し、自分たちの意見と企業の方々の意見を交換することで新しい考えを構築する予定である。
災害時における支援は、被災者の身体・精神の健康に多大な影響を与えることからヘルスケアの観点が重要となる。我が国における災害時の企業の支援では、発災直後から1年以内に行われている物資支援が多く目立っている。そして、その多くが単発的に終わっていることが多い。しかし、被災地では2年目、3年目以降もニーズの形が変化しているだけで多様な支援のニーズが存在している。即ち、継続的或いは長期的な支援が求められるのである。企業価値の増大の観点から考えるにこのような支援の可能性を放置することは大きな損失を生む。この研究では、企業のより良い継続的或いは長期的な支援の提言を行う。
第2報告 帝京平成大学現代ライフ学部 小方信幸ゼミ
「栄養バランスのよいジャンクスナックによる子供の健康問題改善の提案」
ゼミ紹介
私たち小方ゼミは、行動力をモットーに活発に研究を進めています。当ゼミは3年次の科目ながら、2018年度前期が始まる前の2月から、CSRに関する勉強会を始めました。そして、3月には、企業のCSR担当の方達のご厚意により、5つの会社を訪問することができました。私達は、企業訪問を通じ、さまざまな社会課題を知ると同時に、企業が本業を通じて社会課題の解決に取り組む生きたCSR活動を学びました。一方、大学のゼミの授業を通して、貧困家庭における子供の健康に関心をもちました。そして、8月の合宿での熱い議論の結果、「栄養バランスのよいジャンクスナックによる子供の健康問題改善の提案」ができました。
わが国では所得格差と健康格差の関係が問題となっている。特に貧困家庭の子供の栄養不足は大きな社会問題となっている。そこで、当ゼミは、まず、子供の健康問題を解決するために、アミノ酸、ミドリムシなどを製造するヘルスケア産業の企業が食品会社と連携し、廉価で栄養バランスがよく子供が好むジャンクスナックを製造し、地方自治体、NPOとの協力で小学校の学童保育や児童館で提供することを提案する。また、子供が好むスナックは中高生、大学生そして大人も好むことが考えられる。したがって、このような商品は、すべての世代の健康を改善し企業の収益機会の増加となるので、ヘルスケア産業のCSVを実現するといえよう。
第3報告 南山大学経営学部 髙田一樹ゼミ
「電子タトゥーで健康を見える化する~ウェアラブルセンサーを利用したヘルスケアビジネスの近未来~」
ゼミ紹介
私達南山大学経営学部のゼミにはNABEという愛称があります。これは Nanzan Association for Business Ethicsのうち、forを除いた4単語の頭文字を並べたことからそのような愛称が付きました。
私たちは1年間を通じて「企業の社会的責任と持続可能な開発」をテーマに掲げ、知恵熱が出るまで日々経営倫理研究に取り組んでおります。NABEでは、ゼミを組織的に運営するため、ゼミ長の他に、会計係や記録・IT係など、一人一役を担い、「会社ゴッコ」を真面目に楽しんでおります。
暑い夏も過ぎ、10月に入ったということでそろそろ鍋料理が美味しくなる季節になりつつあるなかで、私達は世界に一つしかない美味しいNABEを全員で創るために、日々努力をしております。 発表概要
本発表では、様々ある健康問題への新しい対応方法を電子タトゥーの研究を通して提案することを目的としている。電子タトゥーとはそもそも何か、現段階での電子タトゥーの利用状況、これからの電子タトゥー研究が社会に何をもたらすのか、電子タトゥーを研究し、利用することによるヘルスケア分野での新しい可能性の提案を行う。また、この技術を利用したヘルスケア・ビジネスの商業上の可能性と倫理的な課題について、学生グループで考えた成果を発表する。
第4報告 お茶の水女子大学生活科学部 斎藤悦子ゼミ
「花王社員へのインタビューから考える健康経営の課題と可能性-女性が働きやすい環境を実現するために-」
ゼミ紹介
私たち、お茶の水女子大学生活経済学ゼミでは、3年生8名、4年8名の計16名が所属しています。今回の第8回構想インターゼミナールには生活経済学ゼミの3年生が参加しています。生活経済学とは、経済の3要素のうち、主に家計と企業の関わりについて生活者の視点で分析する学問です。女子大ということもあり、ジェンダー意識、女性活躍に関連した問題に関心を持つゼミ生が多いです。
活動は現在、文献購読を主に行っています。文献から学んだことをもとに、現代社会を生活者の目でとらえ、問題の現状把握、解決策について活発に議論しています。
発表概要
ここ数年、企業のCSR活動の一つである「健康経営」に注目が集まっている。従業員が健康に働ける環境を整えることを目的とし、様々な企業で取り組みがなされているが、本当にこれで人々は健康に働けるようになったのだろうか。花王社員へのインタビューを行い、私たちが問題意識として持っている「女性のアンペイド・ワーク」という視点から、健康経営の問題点や今後の可能性を考察していく。
第5報告 東北大学経済学部 高浦康有ゼミ
「東北地方における高齢者の健康支援の可能性」
ゼミ紹介
私たち高浦ゼミは、企業倫理やCSR(企業の社会的責任)について学んでいます。ゼミの活動では、テキストを読み、その内容に関連する問いについてグループディスカッションを行っています。グループでの討議及び各グループの意見を聞くことを通して、企業倫理の考え方や課題、企業がどのように社会的責任を果たしていくべきかを考えています。また、夏季休業中に研修を通して企業への訪問も行っており、昨年は宮城県岩沼市にある「いわぬまひつじ村」へ行きました。さらには、春と秋の年2回開催される、学部内のゼミ対抗フットサル大会に積極的に参加しており、今年の春には2位の成績を残しました。
発表概要
東北地方は若年層の人口流出や医療施設の不足により、全国と比較して都市部と過疎地域の医療格差が大きいと言われている。今回私たちは将来的に市場が発展していく可能性などからヘルスケア産業における高齢者の健康支援という分野に注目し、今後格差を是正していくことを目指した取り組みを提案する。
発表にあたっては東北の過疎地域を中心に事業展開している株式会社薬王堂の社会貢献活動を紹介するほか、仙台市健康福祉局に行ったヒアリングをもとに現在の福祉サービスが抱える課題を分析したうえで、官民一体となってより効果を発揮する事業とは何かを考える。
第6報告 跡見学園女子大学マネジメント学部 宮崎正浩ゼミ
「オーガニックコスメ-現状と普及策-」
ゼミ紹介
現代の私たちの生活はモノがあふれ、経済的には豊かで便利です。しかし、そのようなモノは企業が大量の資源を使って生産したものであり、消費者が消費・廃棄することで、自然環境(大気、水、土壌など)に負の影響を与えています。企業の事業活動と自然環境の保全を両立させることがこれからの企業の社会的責任(CSR)としての課題です。
本ゼミでは、「企業と環境」をテーマとして、衣食住など生活に関連する企業と環境との関係について学び、企業が環境と両立するためにはどうすればよいかを経営者又は生活者の視点から考え、解決策を提案する力を身に付けることを目的としています。
本ゼミでは、考える力、チームワーク力、プレゼンテーション力、論文作成能力を身に付けることを目標として、企業活動と環境との関係について個人のテーマでの研究・発表・論文作成、ゼミ内のグループ討議とその発表などを行っています。
発表概要
私たちのゼミでの研究テーマは企業と環境であり、生活に身近なものに焦点を当てており、今回は化粧品を研究テーマとした。本研究は、インターゼミナールの開催趣旨に含まれるSDGsの目標から、『3:すべての人に健康と福祉を』と『12:持続可能な消費と生産のパターンを確保する』に着目した。化粧品は肌の健康に直結する。その原料である石油は限られた資源であり、持続可能ではないため、石油以外の原料への転換が必要となる。そこで、植物を原料とし農薬や化学肥料を使用しないオーガニックコスメに注目した。今回は、文献調査・アンケート調査・工場見学・店舗調査などを行い、オーガニックコスメの現状とその普及のための課題について調べ、解決策を提案する。
第7報告 慶應義塾大学商学部 梅津光弘ゼミ
「各製薬会社のCSRの比較と展望」
ゼミ紹介
まずは梅津光弘研究会について紹介する。商学部内で「梅津ゼミ」といえば知らない者はいない有名ゼミである。梅津先生の見た目は写真の通り、心優しく我々に第2の父の様な存在だ。某元プロボクサーに似ている事でも有名だ。
本年度の梅津ゼミへの入ゼミ希望者数は商学部の中でトップを誇った大人気の研究会である。そのような狭き門を潜り抜けたゼミ生たちは個性豊かで體育會に所属している者も多く、楽しくて賑やかなゼミだ。
また、夏に行われたゼミ対抗ソフトボール大会においては商学部内では勿論のこと、全塾のゼミにおいても優勝する事が出来た。ゼミの研究だけでなくスポーツに関しても全力で取り組む姿勢はまさに慶應義塾が重んじる「文武両道」を体現しているゼミであると言える。
研究会の活動は火曜日と水曜日の週2回開催している。火曜日は主に四年生の卒業論文の作成に向けた準備を行っている。
金曜日は三・四年生合同で3時間、『CORPORATE SOCIAL RESPONSIBILITY』という英語のテキストを用いて企業の倫理学について学んでいる。具体的には、このテキストの各自割り振られた章の和訳と解釈をパワーポイントにまとめ、ゼミで発表している。
倫理学は人によって異なる意見を持っているもので正解があるわけではない。そのため大変難しいテーマではあるが、実際に起こった企業の不祥事等を例に取り上げ、グループに分かれて原因や解決策をディスカッションするというグループワークも行っている。
発表概要
現状の製薬会社のCSR活動の比較をもとに、昨今の天災の多さが背景に災害時の活動に私たちは着目しました。災害時の現状の活動からもっと命を救えるように最先端のドローン技術をもとに展望の意味で新しい提案を発表致します。