第6回CSR構想インターゼミナール
- 日時: 2016年10月7-8日(金・土)
- 名称: 第7回CSR構想インターゼミナール
- 会場: 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木)
- 主催: 第6回CSR構想インターゼミナール実行委員会
- 後援: 慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所「慶應―国連PRMEプロジェクト」
- 後援: 日本経営倫理学会
- 参加: 7大学7ゼミ
審査と表彰
- 発表時間 :15分間の口頭発表と5分間の質疑応答を予定しています。この時間内を審査対象とします。
- 自己ゼミ紹介:発表前、5分程度の自己ゼミ紹介を求めます。この時間については審査対象外とします。
- 発表方法 :MS-PowerPointなどで作成したスライドを用い、口頭でご発表ください(動画・音響の使用可)。
- 登壇者の人数:問いません。倫理的考察
- 配布資料 :別途、資料を会場で配布することも認めます。ただし配布物を各ゼミで用意し、当日持参してください。持参枚数は参加人数決定後、後日案内します。例年100-120部程度です。
- チームワーク
研究発表
・ゼミの指導教員、および学生代表を主たる審査員としてプレゼンテーションとポスターを評価対象とします。
- 先見的な構想力
- 分析のち密さ
- 整合性
- 倫理的考察
- 発表上の工夫
- チームワークと対応力
- ポスターの構成
- デザイン
- 分かりやすさ
- 質疑応答の状況
第1発表 東北学院大学経営学部 矢口義教ゼミナール
「観てけらいん~ 石巻の民宿を活かした地域活性化~」
ゼミ紹介
私たちが所属する矢口ゼミでは、CSRや企業倫理を中心に、盛んにディスカッションを行い、その理解を深めるとともに個人の考える力を涵養しています。矢口ゼミの雰囲気は、先生を中心に基本的にアットホームで和気あいあいとしていますが、意見や考えが対立する際には、喧々諤々と議論が伯仲することもあります。それでも、ゼミ生間の仲はとても良く、オンとオフの切り替えがしっかりしているところが、矢口ゼミの特徴でもあると考えています。
矢口ゼミでは、ゼミ以外にも矢口先生が担当する必須科目が複数あります。そのなかにはビジネス・ケース研究という科目があり、他のゼミ生と協力して地元企業を研究して、実際に経営者に対して戦略提案を行いました。矢口ゼミのメンバーが入っているチームでは、CSRやCSVの観点から、企業の経済性と社会性を両立させる戦略提案を行ったりしました。矢口ゼミは、理論的な学問修得だけでなく、実践的な提案力なども鍛えられるゼミナールなのです。
夏季休暇中には、仙台地域の企業の工場見学も行う予定ですが、その中にはキリンビール仙台工場もあり、ゼミのメンバーで勉強をしつつ、ビールを飲んだりと充実した楽しい日々を過ごす予定です。
発表概要
東日本大震災の被災地を復興させるためには、地域を活性化させることが必要です。地域活性化を図るためには、地域産業の振興や企業誘致などの手段のほかに、観光により交流人口を増やすことが重要になってきます。震災被災地は、元来、人口減少により衰退傾向があったことに加えて、そこに津波被害の影響も及んで衰退に拍車がかかっています。
私たちは、観光を切り札にして被災地復興・地域活性化に対する施策を考えていきます。とくに、私たちが注目する被災地は、震災被害の最も大きかった宮城県石巻市です。石巻市とその周辺には、とくに「ハード」の側面から魅力的な観光資源が多数存在しています。日本3大漁港都市ゆえの水産によって生み出される豊かな「食」に加えて、石ノ森漫画記念館や震災遺構などの「施設」も整っています。さらに、「宿泊」については、石巻市周辺には、リーズナブルに漁港都市の魅力を満喫できる「民宿」が存在しています。
このように石巻市では、観光をめぐるハードが揃っているにも関わらず、その認知が不十分なため、十分な観光入込客数を達成できていません。それゆえ、石巻市の観光の情報発信を行っていく必要がありますが、それと同時に石巻市の新たな魅力を発見して、それを既存の観光資源と融合させて魅力度を高める必要があると考えました。私たちが注目したのが、漁港都市石巻の人々のそぼくで、ひたむきで、“人懐っこい”(人とすぐ打ち解ける)キャラクターが生み出すもてなしという「ソフト」資産です。私たちは、被災地のもてなしという「ソフト」と「ハード」を結びつけて、石巻市の観光地としての魅力を高めて、震災復興と地域活性化を行い、地方創生へとつなげていきます。その双方を兼ね備えているのが、民宿であり、この魅力と活用方法にとくに力を入れていきます。
第2報告 淑徳大学経営学部 葉山彩蘭ゼミナール
「東北3県プロジェクト――観光客の招致と地域復興の提案」
ゼミ紹介
私たちのゼミ(12人)では、主に観光企業の経営について学び、昨年度からは、地域再生のために、企業が何かできるかについて、グループごとに研究調査し発表してきました。また、本年度は、CSR構想インターゼミナールでの発表を目標にし、ゼミの中で発表大会をし、共に高め合ってきました。
研究活動のほか、私達のゼミは昨年度の学園祭で模擬店を出すことになり、女子だけのゼミということで、女子ならではのアイデアを提案し、成功させることができました。限られた時間の中で、全員で協力して取り組んだことで、ゼミの団結力が深まりました。
この団結力を活かし、10月のインターゼミナールで良い発表が出来ればと思います。
発表概要
私たちは、東日本大震災の影響を受けた東北3県(福島県、宮城県、岩手県)の地域活性化を目指すために、訪日外国人観光客を誘致するということを解決策として考えました。そこで私たちは、訪日旅行客数が増加してきているオーストラリアの高校生を修学旅行として招くことにしました。そうすることで、学生からその親や周りの人へ東北3県について伝えてもらうことができ、訪日観光客数の増加や地域活性化が期待できると考えました。
第3発表 跡見学園女子大学マネジメント学部 宮崎正浩ゼミナール
「ファストファッションを変えるため――オーガニックコットンを普及させる新たなビジネス」
ゼミ紹介
私たち宮崎ゼミは、地球温暖化や生物多様性など地球環境問題が深刻化する中、どのようにすれば環境を保全しながら社会も経済も発展する持続可能な社会が築けるのかを学んでいます。
授業では、環境問題や企業の社会的責任(CSR)にかかわる新聞記事や公開資料を利用して、グループディスカッションを通し問題の解決策を考えています。併せて、外部講師として企業の方をお招きし、講演して頂いた後、学生側から質問や討論を行っております。 個性豊かな私たちゼミ生一人ひとりに対し宮崎先生から的確なアドバイスをしていただきながら、ゼミとしてまとまった活動を行っています。
発表概要
現在のファストファッションは、途上国での児童労働や悪環境下での労働問題、地域の環境破壊などが社会問題になっています。しかし、先進国の人々はそのような事情を知らずに次々と大量に衣服を購入しています。そして、最近ではファストファッションの普及により、安価で手に入る衣服が増え、人々の衣服のサイクルが短くなったために、大量に衣服が廃棄されています。
私たちは日本の伝統的文化である「お下がり」からヒントを得て、あえて人気の高いファストファッションブランドH&Mに向けて、新しいビジネスモデルを提案します。
第4発表 東北大学経済学部 高浦康有ゼミナール
「震災の際の外国人への対応――多国籍対応避難所の必要性について」
ゼミ紹介
私たち高浦ゼミは、企業倫理やCSR(企業の社会的責任)について研究しています。ゼミの活動では、テキストを読み込みながら、企業倫理の課題や実際の企業が社会的責任を果たしていくうえでの課題に関して、グループディスカッションを行っています。
また、実際の企業の現場を見るために、「研修」という形で企業への訪問も行っております。また、春と秋の年2回行われる、学部内のゼミ対抗フットサル大会に積極的に参加し、昨年度は2回とも準優勝の成績をあげています。
発表概要
東日本大震災の際に外国人への対応が課題として挙げられた。避難誘導や避難所での生活などで言語や文化の違いなどにより対応がうまくいかなかったのである。対策は検討されたものの、熊本地震の際にも同じような課題が浮き彫りになってしまった。この現状で、観光客を含め多くの外国人がいる大都市が大きな被害を受けると予想される、
南海トラフ地震や首都直下型地震が起きれば、さらに大きな混乱を招く恐れがある。そのため、外国人への災害対策の改善は大きな課題である。この課題のなかでも私たち
は、避難所のあり方に特に課題があると考えている。そこで今回はそんな避難所の課題に対して考察を行い、その解決策などを提案していく。
第5発表 慶應義塾大学商学部 梅津光弘ゼミナール
「熊本復興プロジェクト」
ゼミ紹介
梅津光弘研究会では、大学で唯一の企業倫理を扱うゼミナールと致しまして、日々勉学に励んでおります。普段は英字の教材を使用し、海外の多様な文化や、様々な思考、思想のある宗教などを固定概念に囚われず、客観的な立場で捉え、さらには、ケースディスカッションを行うことによって企業倫理や人権問題に論を発展させ、理解を深めております。新しい学問でもありますので、ゼミ生は発想豊かな発言を進んで行い、より良い社会の為に活発に意見交換をしております。
発表概要
4月に熊本県を襲った地震で、県は大きな被害を受けました。私の実家が熊本県の震源に位置しておりまして、現地での地震を体験しましたし、悲惨な光景も眼の当たりにしました。教育施設が破壊され、子供達は勉強もできず、友人にも会えず恐怖を体験しました。経済では、観光や農業など甚大な影響を受けています。そこで、経済を活性化させ、子供達に希望を持たせたいと考えました。プロジェクト案と致しましては、被害の大きな益城町の小学生の絵もしくは標語を書いてもらい、それをパッケージに使用し、さらに、熊本県産の農作物を使用して、企業に協賛して頂き商品を出してもらうというものです。また、その売り上げの一部で小学生の夢を叶えたり、施設の修復の寄付金にしたりするものです。