うまなり[Home] 株主 / 投資家 / 投機家 / 資本家
(stockholder / Investor / speculator / capitalist) 株主は大きな法的権力の所有者であるけれども、実際にはその企業の日常の運営については知らないし、注意もしない。その関心は会社の財務上の安定性と収益性に限定されている。事業を支配する普通株主肯定の論拠は、彼が危険を自負するということであり、これが一般に彼の昨日であり、かつその存在理由と考えられている。然るに、事実は危険負担は株主のみにではないということである。(Goyder [1951=1964: 20]) たとえばベンチャー・キャピタルにとっても株主はもはや重要な要素ではなくなり、彼が持っているものといえば一定の度合いのリスクや投資収益の見込みを伴う一通の証書にすぎず、彼の立場は受け身的なものだ。企業の実際の運営、可能な選択、あるいは実績などについても、株主は多くを知らないし、株式市場での株価の動きという集団的判断によって推測するのが関の山というところである。(Heilbroner [1972=1973: 212]) 産業革命期に登場してくる産業資本家層、「産業の騎士」knights of industryはすぐれて個人資本das individuelle Kapitalであり、その資本蓄積は基本的に自己利潤の再投資、「犂返し」Ploughing-backによった。藤瀬[1980:13]
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